中国のワイン産地

寧夏

ブドウの収穫

寧夏回族自治区の賀蘭山脈の麓では、8月に最初のブドウの収穫が始まります。

 

朝6時にはブドウ畑に降り注ぐ太陽の光が蜂蜜のよう輝き、農場が牧歌的な黄金色に染まります。ブドウの木は、まるで熟した果実の重みに耐えられないかのように、低く垂れ下がっています。ブドウ園のいたるところで、収穫作業員はすでに熱心に働いています。片手にブドウ、もう一方の手に鋭い刃を持ち、滑らかでリズミカルな動きで足元の籠を急速に満たしています。その背後には、雪をかぶった雄大な賀蘭山脈の峰々が天に向かってそびえ立っています。

素晴らしいブドウ畑の詩

賀蘭山脈は、中国人にとっては単なる地理上の場所ではなく、家族や国家への献身的な愛情を豊かに象徴するもので、過去から現在まで長く途切れることのない繋がりのシンボルです。古代の戦いや崇高な情熱を見届けてきたこれらの山々は、献身的愛情や信心深さや情熱を古来の詩句に表現した、無数の詩人や英雄たちの誇りや高潔さや悲劇を見守ってきました。今、これらの山々はその素晴らしいブドウ畑で、中国に向けて新たな詩を綴りつつあります。

世界の舞台に広がる賀蘭山脈の麓

賀蘭山脈の頂上から見下ろすと、その麓、特に東側に無限に広がるブドウの木の列を数えることは不可能です。このブドウ畑は北緯約37度から39度に位置し、フランスボルドーのワイン産地や米国ナパバレーと同じ北緯38度の農業地帯を挟んでいて、ワイン業界の高級ワイン用ブドウの黄金地帯の1つと広く考えられています。寧夏のブドウ畑が、最高級ワインの生産地として認められ始めたのは2000年代初頭からで、まだ黎明期にあると考えられています。現在、この地域では約200のワイナリーが運営されており、中国の総作付面積の約4分の1に相当する57万畝(約380km2)以上のブドウ畑を管理しています。

プレミアムワイナリー

寧夏のワイン分類プログラムは、ボルドーの分類システムにヒントを得ています。これらの評価は2年ごとに再評価され、ワイン生産に強い志を抱くワイナリーの目標設定に貢献しています。2021年9月の時点で、2級に9ワイナリー、3級に15ワイナリー、4級に18ワイナリー、そして5級には15ワイナリーが格付けされており、全部で57のプレミアムワイナリーがランク付けされています。

外国人投資家を惹きつける魅力

地元の高級ワイナリーに加えて、寧夏は外国人投資家にとっても魅力の対象です。たとえば、2012年に世界的に有名な高級品グループLVMHは、寧夏に1億7500万人民元を投資し、寒冷な気候用の高級スパークリングワインの製造を専門とするドメーヌ・シャンドンを設立しました。賀蘭青雪、シルバー・ハイツ、カナンなど、他の多くの地元および海外の有名なブティック・ワイナリーもこの地域に拠点を置いています。

活力に満ちたテロワール

空気、風、土壌、湿度、日光、気候など、その地域のテロワールのあらゆる側面が、そこで生産されるワインに影響を与えます。氷河期以来、賀蘭山脈は4回の氷河前進と地殻変動を経験し、そのたびに砂の層、砂利の堆積物、古代の土壌が蓄積しました。山脈の東側に沖積平野が形成され、200キロメートルにわたって広がり、石灰岩、珪岩、モレーン礫岩などの貴重な岩石が点在しています。それら石にはブドウの生育に欠かせないミネラルのケイ素やカルシウムが含まれています。

ブドウの品種

寧夏のテロワールは、カベルネ・ソーヴィニヨンのブドウに非常に好ましいものです。これらのブドウが生み出すワインは、色が濃い赤紫でシルキーな質感、繊細で柔らかいタンニン、花や濃い果実の香りを特徴とする豊かなアロマ、完璧なボディ、そして口の中に心地よく残る後味を備えています。各ワインの製造プロセスは、絶妙な中華料理を調理するのと同じくらい複雑で、素材の独特の特徴を維持しながら全体のバランスの取れた風味を追求します。

寧夏のカベルネ・ソーヴィニヨン

寧夏の赤ワインはカベルネ・ソーヴィニヨンが中心ですが、シャルドネはこの地域の白ワインの主役であり、現在マルセラン、サペラヴィ、シラーなどの他のいくつかの新興品種も、広く地域全体で栽培されています。ブドウ品種、土壌、気候条件の複雑な相互作用により、寧夏は多様性に富んだ進歩的な地域としての地位を確立し、中国ワイン生産の新たなフロンティアの先頭に躍り出ています。

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